いつものブランチと昼ルーティン

エッセイ-そのヒクラシ

大根断食を実行した翌日のブランチは、いつも通りの目玉焼きごはん。楽しみにしていた目玉焼きだったが、卵をフライパンに割入れるのを失敗して白身をごっそりこぼしてしまい、黄身焼きになってしまったことが悔やまれた。だが、やはり絶品だった。

ちなみに、大根断食と言えど断食ではない。食事の代わりに、煮た大根だけを梅干しと共に食べる。俗に言う梅流し、スッキリ大根だ。通常断食とセットで食される梅大根を食事に代えたこの食養生のことを私は、大根断食と呼んでいる。私がこれを実践した目的は、腸をスッキリさせるのではなく、一番は休肝日を作ることにある。詳しくは前回の記事を読んでみて欲しい。

ブランチは何も大根断食明けでなくても、いつも楽しみで、いつも美味しい。11時を過ぎ、遅くとも12時になる前にはキッチンに行きブランチの支度にとりかかる。この日初めて食べる食事だ。当然空腹。楽しみに決まっている。

冷凍ごはんと卵一つを取り出す。毎日のブランチに使う食材は基本この二つ。このごはん、我が家の目の前に広がる田んぼで収穫されたお米なのだ。ご近所の農家さんから玄米を分けていただいている。この目で田植えから刈り取りまで稲の成長を何となく眺めてきた、まさにそのお米をいただけるのは特別な喜びがあり、有難さもひとしおだ。

そのお米を三分付き米に精米する。冬になると決まって酵素玄米が食べたくなるのだが、ここ数年は面倒で作っていない。精米すると本当に扱いが楽だ。すぐに炊けるので手間がかからずうれしい。とはいえ、炒り玄米は欠かさない。籾や黒く変色した米があるためそれを選り分ける。その玄米を水にしばらく浸した後しっかりと炒る。香ばしい香りが立ちこめる。しばらく中華鍋から手を離せないので夏場は正直しんどいが、それでもやめようとは思わない。

米二合に対し半合の炒り玄米を混ぜている。そこへ、キヌアと酵素玄米酒粕を入れて炊くと、風味豊かで栄養価抜群な我が家のいつものごはんが出来上がる。最近キヌアの価格が高騰しているので、今あるストックが終わったらキヌアは無しになる予定なのが、少し寂しい。

卵は直売所で買える平飼いのものを購入し、有り難くいただいている。目玉焼きか卵焼きにして、蒸し器で温めたほかほかごはんの上にのせれば、いつものブランチ丼の出来上がり。クラッシュナッツと醤油でいただく。

クラッシュナッツは我が家の食卓には欠かせない。クルミ、アーモンド、カシューナッツをフードプロセッサーで細かく砕いたものを常備しており、それをごはんにかけていただくのが、私たち夫婦のお気に入りで、数年来の定番だ。これが、とにかく美味しい。クラッシュナッツと醤油だけでもごはん一膳、おいしく食べれる。

小さめの丼ぶり一つにおさまるシンプルなブランチ。日によっては、梅干しを食べたくなる時もあるし、作り置きのひじき煮などがあればごはんの上に追加、味噌を湯で溶いただけの味噌汁を用意することもある。つまり、あまり代わり映えしない。一人で済ませるブランチは、用意するのも食べるのも片づけるのも簡単がいい。とはいえ、空腹は最高のスパイス。十六時間断食明けの食事は、何を食べても、とにかく美味しい。一日二食が普通で、自然と十五~六時間の食間ができる生活を送っている。

食後は歩くようにしている。ブランチの後は20分以上歩くのが習慣になっている。「親が死んでも食休み」と母が生前口にしていたことを思い出すと、何となく居心地の悪い気持ちになるのだが、食後すぐは休まないようにしている。もちろん走ったりはしないので、母よ、安心してください。散歩くらいのゆっくりペースのウォーキングだ。消化は妨げない。

むしろ、食後歩くことは消化を助けるという説がある。さらに、血糖スパイクを防げるという。初めてこの説を耳にしたのはいつだっただろう。もう何年も前のことだ。それ以来、食後歩く習慣化が何度か試された。ところが、悪天候や何となく家の周りを歩くことが面倒に感じてしまうとついついさぼりがちになり、いつの間にか食休みの習慣に引き戻されてしまうのだった。

アーユルヴェーダでも、食後歩くことが推奨されていることを昨年知った。それを皮切りに、再び食後ウォーキングが始まったのだが、結局元の木阿弥。ここに風穴を開けたのが、昨年末購入したルームランナーだった。天候にも季節にも関係なく気軽に歩けることが功を奏して、習慣化は成功した。

ブランチタイムはマイペースに、そして確実に楽しみ、達成する。ウォーキングの後は食器洗いと夕食の下準備を少々。瞑想することも昼習慣の一つだ。以前は朝起きたての習慣だったが、最近ではブランチ後に変わった。

習慣の最適化が私の趣味なのだ。その時の自分に最も適した生活を送れるように、常にルーティンにも改良の手が加わる。ブランチもその時々でマイブームがあり、ブームが変わるたびにその都度変貌を遂げてきた。卵とごはんのブランチが、今の私にはちょうどよく、とびきり美味しく感じられる。

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